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・現場に足を運べ!
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現在の経営状態がある程度把握できた所で、
次に私が考えたのは実際に店舗に足を運ぶ事でした。
というのも、私がマネージメントを務めるその店舗に訪れたのは、
入社してすぐの歓迎会と、その後数回あった社内での飲み会ぐらい。
実はプライベートで利用した事もなく、あまりにも店舗の事を知らな過ぎたからです。
つまり面識があるのは店長ぐらいで、
その他のスタッフやアルバイトに至っては名前も把握できていないほど。。
ちょくちょく本社に訪れる店長から現場の様子を聞いていた程度だったのです。
お客様の立場で行った事も数少なく、
仕事やマネージャーの視点で管轄する店舗を見た事も
殆どなかったという事ですね。
しかし『百聞は一見にしかず』とはよく言ったもの。
実際に足を運んでみる事で、
沢山の問題点や改善点を発見することができるだろうと思ったのです。
現場には今どんなスタッフが働いていて、どんな問題点があるのか?
まず最初に手を付けなくてはならないのは一体何なのか?
ただのお客様として行くのではなく、店舗のマネージャーとしての視点で。
夕方の開店準備の時間帯を狙って、店舗を実際に訪れてみる事にしました。
実際に訪れてまず感じた事は、
明るい所で改めて店舗を見てみると、かなり店舗全体が老朽化しているという事。
店舗の掃除はかなりきちんとやっているようでしたが、それでも大分くたびれてしまっているようです。
店舗の設備に関しても、
今後の課題として頭に入れておかなくては、と改めて感じました。
将来的に大幅な出費が予想されます。
ますます経営状態を少しでも早く改善しなければ!と危機感を改めました。
そして一番気になったのは、レジ回りのカウンターの汚さです。
大切な店舗の売上金に関わる書類や資料
実際にお金を入れてある場所があまりにも汚い事に驚いた私は、
その場でレジのお金を数えてみる事にしました。
お金を数える私を見た途端、スタッフが急に慌てはじめたので
『もしや・・!!』
と思ったのですが、案の定レジ金残高が合っていません。
どういう事かスタッフに訪ねてみると、
昨日の夜急に両替が必要になったので店長が自分のお金を追加していたとの事。
それならば、と昨日の夜の時点の金種表を見せほしいとスタッフに尋ねてみた所
『レジは店長がいつも締めていて、金種表は書いていないと思う。』
という回答でした。
・・・正直非常に驚きました。
それでは店長以外の誰も、
店舗のお金が無くなっても気づく事が出来ないではないか。
売上はPOSで管理されているので漏れたりする事はないとは思われますが、
現実問題として、実際に飲食店を経営していたら、
毎日レジ金がきっちりとあうという事は基本的にはあり得ないのです。
毎日きっちり合うのが当然理想ではありますが、
毎日何十人とお客様が訪れる店舗では、必ず過不足は出てしまうものなのです。
店長を呼び、過不足が出てしまう事があるのではないかと尋ねてみると・・・。
正直に話してくれました。
実際に過去何度もある、という事。
バイトが多分計算ミスをしているので、
そんな時は自分がポケットマネーで補填しているという事。
これはいけません(汗)。
まず第一に、
会社のお金と個人のお金を混同してしまっている事。
第二に、
もしお金が無くなってしまった場合、金種表を作成して引き継ぎを行っていない為、
いつどの時点で無くなったのか特定が出来ない事。
そして第三に、
これが一番大事ですが、もしお金がなくなった場合に
真っ先に店長が疑われるという事と責任を取らされてしまうという事です。
飲食店の売り上げは、
繁忙期には時として、1日数十万〜百万単位に上る事もあります。
これらのお金を管理するのには、例え店長でも一人で管理するのは危険です。
もしもの時を考え、
毎日金種表を作成して、誰かにもお金を数えてもらいその場で確認を取る事。
それがもし何かあった時に、店長の身を守る事にもなるのだ、と指導をしました。
それ以外にも沢山目についた所はありましたが、その日はそれに終始しました。
何よりも大切な『お金の管理』についてでしたので、
時間を惜しむべきではないと思ったのです。
その後、金種表の提出を義務付けて、抜き打ちで何度か店舗に訪れお金の確認を取るようにしましたが、お金が合わない事はほとんどありませんでした。
実際に売上に直結するものではありませんが、リスクの管理も非常に大切な事です。
机に座って提出されてくる書類を眺めているだけでは、
見えないものもあるのだな、
と当たり前のことですが改めて実感させられた一件でした。
大切なのは、数字と実態の裏付けをきちんと取る事。
大抵の場合、答えは常に現場に転がっているものですね。
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