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・正しい損益計算書を作ろう!
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飲食店に限らず、
営利目的で行っている事業が、
果たして儲かっているのか儲かっていないのか?
それを客観的に判断する物として、
一般的な会計の仕組みを使って作成するのが
世間でいう所の 『損益計算書』 と呼ばれる物です。
それでは損益計算書とは?
企業会計において、
一会計期間の企業の経営成績を明らかにする役割を持つ。
損益計算書には『収益』と『費用』が表され、
『収益』 ・・・ 企業の経済活動の結果としての成果を示す。
『費用』 ・・・ 成果を得る為の企業の努力を示す。
損益計算書作成の目的とは?
『収益』と『費用』を対比する事で『利益』を導き出し、
一会計期間における
企業の経営成績を表す事。
一般的には上記の様に定義されています。
あくまで『一会計期間の』という部分が、今回のポイントです。
難しい表現がずらりと並んでしまいましたが、
このページは会計のページではないので簡潔に説明させて頂きます。
つまり損益計算書を見れば、
その飲食店が儲かっているのか、赤字なのかが、はっきりと分かるという事です。
・・・しかしここで大きな問題があります。
損益計算書を見る際、気をつけなければならないポイントがひとつあるんです。
それは・・・・
どうやって作成された損益計算書なのか?
という事です。
損益計算書を作ること自体は、
多少会計の知識がある人であれば、決して難しいものではありません。
しかし損益計算書の作成方法については、必ず確認が必要です。
会計の処理の方法が、
- 『現金主義』で作成されている。
- 『発生主義』で作成されている。
どちらを選択して作成されているかによって、
損益計算書を見る際のポイントは大きく変わってくるからです。
またまた難しい言葉が出てきてしまいましたが、あまり難しく考えないでくださいね。
要は
『現金主義』 ・・・ お金が動いた時点を元に会計処理をするという考え方。
『発生主義』 ・・・ お金ではなく、取引の実態を元に会計処理をするという考え方。
あなたの会社、もしくはお店はどちらの会計処理を選択して
損益計算書を作っているのか? という事です。
多くの中小企業の飲食店や個人事業主の方が選択しているのは、
どちらかといえば現金主義の方が多いのではないかと思います。
入金と出金で物事を考えて、
お客様から売上金を受け取った日に『収益』を計上して、
経費に対して業者さんに支払った日に『費用』を計上する。
つまり、納品ベースではなく、入出金ベースで会計処理をする。
これが『現金主義』と呼ばれる会計の仕組みです。
それに対して『発生主義』とは、
お金が動いた時点を会計処理の基準とするのではなく、
納品ベースで物事を考える会計処理の事をいいます。
例えば、
商品を3月31日に納品して売上金を4月15日に受け取った。
これを『現金主義』に則って考えれば売上の計上は4月15日になりますが、
実際に商品を納品したのは3月31日ですから
『発生主義』で考えた時の、『収益』を計上する日は3月31日。
同様に、
商品の材料を3月20日に仕入れて納品してもらったが、
実際に業者さんに仕入代金を支払ったのは4月30日だった。
こちらも『発生主義』に基づいて処理をした場合、『費用』を計上する日は3月20日。
これが『発生主義』と呼ばれる会計の仕組みです。
損益計算書を作成する目的は、冒頭にも述べた通り
『収益』と『費用』を対比する事で『利益』を導き出し、
一会計期間における企業の経営成績を表す事。
ですから、
『現金主義』と『発生主義』では、
『発生主義』の方がより正確に一会計期間の経営成績を表している
という事がお分かり頂けると思います。
損益計算書を見る際には、
あなたのお店の損益計算書がどちらを選択して作成された物なのかを
一度確認してみる事をお勧めします。
そしてそれらを踏まえた上で、
もし『現金主義』で作成された損益計算書の『利益』が
ほんの少ししかなかったら 要注意です!!
実際の経営状態はもっと悪いと考えてほぼ間違いありません。
何故なら飲食店は基本的に現金商売で
売上に対する入金が遅れるという事はあまり有りません。
対して業者に対する支払は、
請求書が届いてから支払う事が多い為、
『費用』として処理される期間が遅くなる事が多いからです。
つまり『現金主義』で作られた損益計算書は、
外食事業を営んでいる企業においては、
実際の収益状態よりも甘く(利益が多く)表示されている可能性が高いという事ですね。
事務作業としては『現金主義』はシンプルで分かりやすい為、
飲食店経営や個人経営者の方は取り入れている場合も多いようです。
対して『発生主義』は、事務作業が多少複雑にはなりますが、
『収益性』を見る上では、非常に精度が高くなります。
現金主義で処理してある損益計算書は
税務署を喜ばせる事は多々あっても、
(経費の計上が遅れて利益を計上する事が多い為、利益に対しての税金を税務署は一早く回収できるからです。 税務署は一早く税金を回収できるので非常に嬉しい。
対して事業者は税金を納めたものの、翌決算期に利益が出る保証はない為、
実際より税金を多く納めなくてはならない可能性もあります。)
経営を考える上の判断材料にするには、あまり正確ではありません。
もし本気で経営改善をお考えなら、
損益計算書を正しい判断材料に近づける為にも、
「発生主義』ベースの会計処理に切り替える事をお勧めします。
「最初は現状の正確な把握から」でも述べましたが、
本当に正確な損益計算書を作るには、かなりの時間と手間が掛かるものです。
- 業者に対して当社の会計期間と〆日を伝え、〆日に基づいた請求書の発行を促す。
- 請求書の内容に不明点があった場合には、逐一現場に内容を確認して、納品の実態にあった会計処理を継続する。
- 事業の内容によっては、作業フローから大幅に見直さなければならない。
- 売掛金、買掛金、未払金の管理をしなくてはならない。
・・・etc.。
会計処理を切り替える為には多少面倒な手続きが沢山ありますが
いずれやらなくてはならない事ですから、
早期に着手する事が、あなたの飲食店経営の将来を守る事にも繋がります。
気がついた時にはもう手遅れだった!
・・・等といった事の無い様に。
経営改善の為の正しい判断材料である、
『発生主義』の会計処理に基づいた、
より正確な損益計算書を、なるべく早い段階で作る事!
を管理人は強くお勧めします。
判断材料の損益計算書の正確性が高ければ高い程、飲食店舗へのマネージメント導入の優先順位とポイントの見極めはより的確な物となります。
それが経営改善への一番の近道になるかと思います。
・・・何事も急がば回れですね。
手間と時間が掛かるかも知れませんが、それに対する見返りもきっと大きいですよ。
仕込みに手間と時間を掛けた料理が、非常に美味しいのと同様です。
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