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・誰かにとっての
良い人になるな!
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誰でも経験したり、考えたりした事がある事だと思いますが、
人間は基本的に、誰かに求められたり、
いい人になりたいという願望があるものだと思います。
それは非常に素晴らしい事なのですが、同時に諸刃の剣でもあると思うのです。
人間なら誰でも、
誰かに必要とされたい、
誰かに認められたい、
誰かの喜ぶ笑顔がみたい。
そういう気持ちを、全ての人々が心のどこかに持っているからこそ、
人間社会は成り立っていると思うのですが
過程はどうであれ、一度『法人』という組織の中で
管理職、マネージャーといった責任ある立場に就くことになった方々は、
そういった気持さえも、自分でコントロールする必要あるのです。
『会社側からとしての意見』 と 『個人としての意見、気持ち』
この二つの見解を、
要所要所できちんと切り替える術を身につけなければならないのですね。
その切り替えをきちんと出来ないと一体どうなるのか?
・・・・最終的に
仕事で関わる人間全てが不幸になる可能性もあります。
かくいう私もかつて失敗しました。
誰かに認められたい!
自分に関わる人たち全てにとって良い人でありたい!
親しい人の笑顔が見たい!!
そういった個人の気持ちを、仕事上での判断を下す際に優先した結果、
最終的には、関わった人間全てが不幸になりました。
もう少し具体的に述べるなら、店舗の営業方針を決める際の出来事でした。
私はある店舗の店長の人柄が個人的にとても好きで、
プライベートでも付き合いがありました。
ある営業会議の際、
その店長が店舗の経営方針を大幅に変える事案を持ってきたのです。
それは既存の顧客(リピーター)を無視して、
店舗のイメージをガラリと変える大掛かりな物でした。
既存メニューの入れ替えから価格帯の見直し、
内装のやり直し、営業時間の変更 etc。
当初私はそれに猛反対しました。
当時売上データを常に見ていた私には、
既存の顧客が現状のお店のコンセプトにある程度賛同してくれており、
それに伴って売り上げも順調に伸びている事を知っており、
それにも関らず店舗のコンセプトを大幅に変え、
さらに内装に多額の投資をして、既存の顧客を失うリスクを負ってまで
店長の持ってきたこの事案を通す理由がほとんど見つからなかったからです。
しかし打ち合わせを続ける中で、
この事案が以前より店長がやってみたかった店舗運営方針であり、
店長の夢でもあった事を聞かされました。
個人的に付き合いのあった私は、少しづつではありますが、
店長の夢を叶えてあげたいという個人的な願望がふつふつと湧いてきて
最終的には、店長の事案を上層部に通す事にしたのです。
結果、見事店長の事案は上層部にとおり、
その事案に基づいて店舗の経営方針を変更する事になったのです。
店長は非常に喜び、当時の私も非常に嬉しかった事を今でも覚えています。
しかし・・・・
結果は予想どおりでした。
順調であった売上は、
既存顧客のコンセプトの変更による客離れによって落ち込み
さらにその悪い状況を打破しようと、
単価の見直しを掛け値上げを図った所、売上の減少は加速度的に進みました。
経営の悪化が著しく、上層部はその店舗の撤退を決定し、
店長はその責任を取り会社を去り、従業員、アルバイトも同様に職を失いました。
・・・今考えても、どうしてあの時、店長に嫌われようと何だろうと
最後まで反対し、時期と内容、事業計画をもっと練るように提案しなかったのかと
悔やんでも悔やみきれません。
個人的な気持ちを優先し、
会社としての判断を見失った結果だと痛感した出来事でした。
当時私は、親しい同僚である店長の喜ぶ顔を見たい!
という個人的な気持ちの前に、マネージャーとしての立場を忘れてしまったのです。
その結果、店長も私も、一時的には、気持の満足を得る事が出来ました。
しかし長い目で見れば、
店舗の経営は悪化し、
店長の夢は長続きせず、
何人もの従業員が働く場所を失ったのです。
マネージャーとしての立場と意見、個人的な意見とを
キチンと切り替える事が出来なかった為に起きてしまった出来事でした。
『誰かにとっての良い人にはなるな!』
多くの従業員、お客様に対して責任を取るべき立場にある
管理職、マネージャー職は
個人の気持ちと会社側としての意見をごちゃまぜにしてはいけないのです。
その切り替えを忘れ、個人的な意見を優先した時には、
関わる全ての人々にとって不利益をもたらす危険性があります。
一時的な感情に流され、大局を見失わないように気をつけなければなりません。
それが長い目で物事を考えた時、
誰かに必要とされたい、
誰かに認められたい、
誰かの喜ぶ笑顔がみたい。
等といった全ての人々が持っているであろう、
人間としての当り前の気持ちを守る事にも繋がるのだと思います。
『誰かにとっての良い人にはなるな!』
もしなるのであれば、
『誰かにとっての、良い意味での厳しい人であれ!』
親しい人、関わる人全ての現在、そして未来に発生する利益と権利を守る為に。
それが、管理職、マネージャー職に立つ人々の最低限の義務なのでしょう。
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